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バイキング・ミッション


ユートピア平原に着陸したバイキング2号のランダー

打ち上げ時期
バイキング1号:1975年8月2日
バイキング2号:1975年9月9日

軌道上の重量
オービター:883.00kg
ランダー :590.00kg

 火星探査機バイキング1号と2号のペア・ミッションのことである。探査機はいずれも、オービター(軌道周回機)とランダー(着陸機)で構成されていた。

 1975年6月19日、火星の軌道に到着したバイキング1号のオービターは、軌道を周回しながら地表を撮影して画像を地球に送ってきた。この画像に基づいて着陸地点が決定された。7月20日、オービターから切り離されたランダーは、火星の北緯22.48度、西経47.97度のクリュセ平原に着陸した。


クリュセ平原に着陸したバイキング1号のランダー

 バイキング2号は、8月7日に火星の周回軌道に到着した。9月3日、バイキング2号のランダーは、北緯47.97度、西経225.74度のユートピア平原に着陸した。

 バイキング・ミッションの主な目的は、1)火星の地表の高分解能画像を得ること、2)火星の地表と大気の構造と組成の確定、3)生命の痕跡の探査であった。


バイキング・オービター

 バイキング・オービターの目的は、1)ランダーを火星まで運搬、2)ランダーの着陸地点の探索、3)ランダーと地球の交信中継および科学探査である。

 オービターの本体は、幅が約1.39cmと50cmのフレームを交互に組み合わせた高さ約50cmさしわたし2.5mの8角形のリング構造である。オービターの下にはランダーが取り付けられており、ランダーを含めた探査機全体の高さは3.29mに達する。オービターの中心軸には、4.9mの4枚の太陽電池翼が取り付けられている。対をなす2枚の翼の長さは9.75mになる。各翼には、それぞれ3万4800個の太陽電池が貼られた大きさが1.57mX1.23mの太陽電池パネルが2枚ずつ取り付けられており、火星では620Wの電力を生み出す。

 オービターの推進は、本体の上に取り付けられているモノメチル・ヒドラジンと四酸化窒素の液体二薬推進剤を燃料とする推進装置が行う。直径約1.5mの2軸の高利得パラボラ・アンテナがオービター本体の端に、低利得アンテナが本体の上部に取り付けられている。2基のカメラ、水蒸気の分布を調べる赤外線分光器、温度の分布を調べる放射計などの科学機器は、オービター本体から伸びたスキャン・プラットホームに収納されている。

バイキング・ランダー