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番組スタッフからのメッセージ

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「5周年記念!深夜バスだけの旅」〜その昼間の出来事〜
Name: 藤村 | 2001.12/21(FRI) 17:07

 さてさて、今回の「深夜バスだけの旅」。

 モノが「深夜バス」だけに、昼間は基本的にやることがない。

 気の利いたディレクターなら、

 「やることないったってあなた、せっかくタレントさん押さえて、こんな遠くまで来てんだから、多少はVTR回しましょうよ、ねっ!もったいないし!」

 なんてな事を申すのでしょうが、こっちは

 「やることねぇんだから、ねぇんだっ!」
 
 「いいのかい?」
 
 「いいよ」

 といたってシンプルな考えで、事にあたってるもんだから、本当に昼間はフリータイムだったのだ。

 じゃ、ヒマを持て余した男4人、いったい何をしていたか?

 2日目。

 「オーロラ号」で函館に到着した後、すぐ横の朝市で「生イカの踊り丼」とかいうものすごいビジュアルのどんぶりを食い、湯の川温泉で朝風呂に浸かって、安田さんと別れ、フェリーで青森へ。

 寝不足の時は、列車より断然フェリーの方が良い。

 ぐっすり眠って気合いも充分な大泉さん。

 「深夜に会おう!プシューッ!」という意味不明なアクションは、本編とは一切関係ありませんが、「深みが出る」という、わかったようなわからないような嬉野くんのご意見で、予告編にも登場しました。

 さて、青森では、孤軍奮闘のドライバーさんには、健康ランドで睡眠を取ってもらい、我々4人は、「想い出の地・酸ヶ湯温泉」までドライブ。

 そう、まったくもってプライベートな4人旅という風情で、記念写真を撮ったり、まんじゅうを食ったり。

 紅葉が真っ盛りでございました。綺麗でしたなぁ。

 酸ヶ湯温泉の千人風呂に入りたかったけれど、ものすごく混んでいたので、もう少し奥へ入った一軒宿の温泉で湯をもらいました。

 この時期、ユーコンの編集が超多忙で、ぼくも嬉野くんも少々疲れておりまして、

 「いやぁ、ロケに出ると、体が休まるなぁ・・・」

 などと、本末転倒な安らぎを得ていたのでした。

 翌日。東京での話。

 東京駅前での収録を終えて、「まずは朝メシでも食いましょう」と、ある高級ホテルへ向かいました。

 狙いは、「ホテルの朝食バイキング」。

 ホテルのランチ・ビュッフェとか、ケーキ・バイキングってのは、雑誌にもよく出てますね。

 私も当然「食べ放題」の言葉に弱く、それも「ホテルの」とつくと、もういてもたってもいられない性分です。

 しかし、意外にみなさまの話題に上らないのが、「ホテルの朝食バイキング」。

 そこらへん抜け目のない「じゃらん」さんあたりでも、朝食バイキングの特集が組まれたことは、ないんじゃないでしょうか。

 そりゃそうだろう。

 泊まってるならまだしも、朝っぱらから気合充分、夜も明けきれぬうちから自宅を出発し、ホテル到着午前8時で「うおおぉ!食うぞぉッ!」って張り切る大馬鹿野郎が、世に何人いるというのか。

 そんな珍しい人種を相手に特集など組もうものなら、その時点で「旅行・グルメ情報誌」から、「一部マニア向け専門誌」へと出版形態を変えてしまう。

 しかし、私は、その「マニアックな食べ放題」を、東京在住時代の週末の楽しみとして、何度か実行していたことがある。

 驚いてはいけない。コレ、やってみるとなかなか気持ちいいのである。

 早朝、車を飛ばして、新宿あたりの高級ホテルへ。陽光降り注ぐ吹き抜けのレストランで、牛乳をまず一杯。続いてりんごジュースをガブガブ。そして焼きたてのクロワッサンにバターをたっぷり塗って、ソーセージをパリパリ。それが終ると、和食コーナーへと赴き、おいしいご飯と赤だしで、漬物などつまみながら、ゆっくりとした朝を過ごす。

 蝶ネクタイのボーイさんが颯爽と現れて、「コーヒーのおかわりよろしいですか?」なんて、至れり尽くせり。

 やってみると、これは、決して一部大食いマニアのウラ技ではなく、贅沢な休日の過ごし方として、立派に成立するイベントである。

 そう。今回それを思い出して、大泉さんに「どうですか?高級ホテルで朝食バイキングなんてのは!」「おっ!いいですなぁ」と、なったわけである。

 とある高級ホテルの朝食バイキング。

 ミスターは、「寝汗が気持ち悪いんで、ちょっと着替えてきます」と、トイレへ行った。

 「じゃ、我々はさっそく!」と、残った連中が、それぞれ目指すバイキングコーナーへと向かったわけだ。

 各人あれこれ選んで、席に戻る。

 ややしばらくして、大泉さんが、ちょっと恥ずかしそうな顔をして、急ぎ足でこっちへ戻ってきた。

 「おや?どうしました?」

 「いや・・・スプーンどこですか?って聞かれちゃった・・・」

 「は?」

 すぐには、なんのことだか分からなかったが、大泉さんの服装を見るや、その事態が飲み込めた。

 「ああッ!」

 そうだッ!大泉さんの服装!黒のスーツに、蝶ネクタイ!

 これじゃ大泉さん、どう見ても、このレストランを取り仕切る「支配人さん」である!

 スプーンの在りかがわからなかった一般客が、大泉支配人に質問を浴びせかけたのだ。

 「ヤバイよ!大泉さん」

 「なんだよ!これじゃ、ぼくはまるで仕事サボってメシ食ってるダメ支配人じゃないか!」

 「ダメダメ!それじゃ、このホテルの評判を落とすよ」

 「そうかい?」

 「だめだめ!」

 「じゃ、ちょっと・・・」

 言うと支配人は、背筋をピンと伸ばし、にこやかな笑顔をふりまきながら各テーブルを回り始めた。

 「おいッ!なにやってんだ!なんでおまえが回ってんだよ!」

 「いや、支配人として・・・」

 「おまえ支配人じゃねぇだろ!戻って来いッ!」

 「なんだよ・・・この格好で食べてていいのかよ」

 「上着を脱げばいいだろ!」

 「そうか・・・これでいいか?」

 「蝶ネクタイも取れバカ!それじゃ、ボーイだ。」

 「あ・・・」

 東京のホテルでのちょっとした騒動でございました。

 その後は、予約しておいたシティーホテルに入って少し仮眠を取った後、出演陣のおふたりは、買い物などに出かけ、我々D陣は、ホテルの一室にこもり、「名セリフカレンダー」の最終選考をしていたのでした。

 

 

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